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2006年06月18日

デザインのセンスとデザインクオリティ

もともとデザインのクオリティについては、「香西はうるさい」との定評を頂いています。
ある制作会社では、「香西価格」というのがあり、他のプロデューサーからの発注より1割2割高めになっているそうです。これはそれ相応の修正がひつようなためなんだとか。
また、ある制作会社からは「香西さんから直しが入らないことはない」と豪語されちゃいました。
そんなにうるさいですか?ボクって。自分的には、クオリティというより「センス」を問うており、このテーマにこのセンスはいかがなものか...と修正を入れてるのですが、制作会社的な妥協点の低さに辟易します。ボク自身、自分のデザイン性やこだわりは自負しているものがありますが、他人のデザインにケチをつける気はさらさらなく、いいものは良い!と率直に思うわけです。
でも、自分が仕事をさせていただく中で、まったく修正を入れないデザインを挙げてくれる人というのは、20年来の仕事の中で片手で数えるぐらいしか居ません。あとは、やはりどこか考え方の甘さが露呈していたり、説得力に欠けるデザインといっても良いものになっています。
特に傾向として多いのが「一つ一つのアイテム表現はおもしろいし素敵」なのに、全体バランスが崩れていて独りよがりなデザインになっていることでしょうか。これは「センスがない」という事だと思います。また、全体的なまとめ方は良いものの、ひとつひとつのバランスやコンビネーションや間の取り方がイマイチなのは、「クオリティが低い」という側面と「まとめ上げるセンスがない」の両方がいえるでしょう。
この二つをこなせるデザイナーは、ハッキリ言って仕事に困らないはずです。とても上質なデザイナーだといえます。

ところが、つい最近、この定説を覆す仕事がありました。

デザイン的にも、まとまりがあり、一つ一つのアイテムもこだわりがあって、誰が見ても自信のあるデザインとして仕上がっているクオリティを有している。そんなすばらしい香西も納得のデザインが、クライアントの担当者の「感性」にマッチせず、だめ出しをくらう...しかも3回も。
デザインを表現する上での大局観は、その商品の世界観や市場での存在感、消費者が受けるだろう感受性などを総合的に判断しつつ、メディアやカタログなどのグラフィックが作る世界観も考慮して、ウェブのデザインを決定していくわけですが、クライアントにそうした一貫した感性なり「デザインセンス」が無い場合、この理論はみごとに崩れていき、見た目のインスピレーションに翻弄され、行き先の見えない「個人の好み」に走っていくことになります。
結果的に、美しいデザインにはなりましたが、果たしてそれがそのプロダクトのデザイン性や商品性をイメージしているのかと問われた場合、制作者としても疑問を感じざるを得ない結論でしょう。

そういうことを考えると、発注者たるクライアントの担当者の「資質」も問題だろうと思うのですが、その暴走を止めるための方策が必ず必要なワケですが、やはりお金の力関係を崩すのは難しいという結論に達します。
ただ、やはりすばらしいデザイナーの力があったからこそ乗り切れた案件でもありましたが、ボクとデザイナー二人が異口同音言っているデザインが決定しての感想は

「この色表現だけは納得できないですね〜」ということ!

今後は、こうした圧力をはねのけられる「言葉のスキル」をマスターしていくこと!に尽きるんでしょうね。

投稿者 continue_kozai : 16:59トラックバック (0)

 
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